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大切な3時のおやつ【JAコラム】

2020年03月25日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

 

子どもたちはおやつが大好き。だからこそ、おやつばかり食べて、と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

このおやつですが、決して悪いことではありません。子どもの胃は大人に比べて小さいため、一度に食べられる量が少なく、3回の食事だけで必要な栄養を取るのが難しくなります。また、1回の食事で取った栄養を次の食事まで持続できる時間も大人より短くなるため、小まめな食事が必要なのです。わが家を例に挙げると、朝食と昼食の間は4時間ですが、昼食と夕食の間は6時間半も空いています。そこで大切にしているのが3時のおやつです。

そのおやつで注意しなければならないのは、甘いお菓子に甘いジュースと、一気に甘い物を取り過ぎないようにすることです。甘い物だらけにしてしまうと、子どもたちの体内では一気に血糖値が上がってしまいます。すると、体内では、血糖値を下げようとする働きが起き、その後低血糖になってしまいます。この血糖値の急激な上昇、下降は子どもの体には負担になり、イライラしやすくなることや、脳の成長を妨げてしまうこともあります。理想はおやつもおにぎりなどですが、甘い物を知ってしまった子どもたちには難しい部分もあります。そこで、わが家は干し芋や干し柿を利用していますが、たまには甘いクッキーやケーキも食べます。そのときは、飲み物は水に、量は少なめにと気を付けています。おやつは、夕食時には空腹でいられるように、おやつから夕食までは3時間以上空けること、量を抑えるということも重要です。そのため、何を食べるかを選ぶのは子どもたち、その量を決めてお皿にのせるのは母とルールを決めています。

おやつは、一日に何度もだらだらと食べてしまうと、食事に影響してしまいますし、何より虫歯の原因になります。しかし、時間と量、回数をきちんと守れば、子どもたちが楽しみにするおやつは、体にとっても大切な食べ物になります。

 

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信2月号より

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