JA北新潟

最新情報NEWS

お米・ご飯のおいしい保存方法【JAコラム】

2020年04月26日コラム

管理栄養士・フードスタイリスト●大槻万須美

新生活がスタートする時期、忙しくてもおいしいご飯を食べられるように、お米やご飯の上手な保存方法をマスターしましょう。

〈お米の保存方法〉

精米されたお米は、生鮮食品です。密封容器に移し替えて野菜室で保存するのがベスト。常温でなら、温度・湿度が安定的に低い場所に保管しましょう。保存期間は季節にもよりますが、基本的には2週間から1カ月が目安です。

〈ご飯の保存方法〉

炊きたてのご飯はふっくらと軟らかです。それは、お米に含まれているでんぷんに水を加えて加熱することで、組織が緩み、「α化」と呼ばれる消化しやすい状態に変化するから。逆に、保温を長時間続けたり、冷えたりしたご飯がボソボソとした食感になるのは、でんぷんに含まれていた水分が失われて、生でんぷんの構造に近くなるからです。そしてこのような現象をでんぷんの「老化」と呼びます。でんぷんの老化は、2~4度の温度帯が最も進むといわれており、α化でんぷんを高温のまま乾燥するか、急速に冷凍することにより防止することができます。家庭では、できるだけ早く冷凍できるように工夫を施して、冷凍保存するのがお勧めです。

(1)炊きたてのご飯を1食分ずつ、水分が失われないようラップを使って、空気が入らないようにぴったりと平たく包みます。冷凍ご飯の専用容器を使用する場合は、熱々のご飯を容器の上まで詰めてふたをします。

(2)粗熱が取れれば、金属トレーに置き、ご飯の上にも保冷剤を載せるなど冷えやすい工夫をして冷凍庫で速やかに冷却しましょう。

(3)冷凍後、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて保存します。

※冷凍ご飯はラップのまま電子レンジで加熱します。途中でほぐすとふっくらと仕上がります。温めたご飯は熱いうちに食べましょう。冷凍ご飯の保存期間はおおむね3週間程度といわれています。

大槻 万須美(おおつき ますみ)  楽しく食べて健康に。食の大切さを正しく伝えるため、ママと乳幼児のための料理教室やアスリートの食事指導、特定保健指導など幅広く活動。

JA広報通信3月号より

カテゴリー
アーカイブ