子どもの飲み物 【JAコラム】
食育インストラクター●岡村麻純
子どもの食事の内容やおやつの量はいつも気にしていますが、1日に摂取する水分量はあまり意識していないことに気が付きました。
赤ちゃんの体内は70%から80%が水分とされます。そして成長とともに水分量は減り、成人で60%ほどになるそうです。つまり、子どもは大人以上に水分補給が必要です。
子どもが1日に摂取が必要な水分量は幼児期ならば、体重1kg当たり約100mlだそうです。例えば、体重18kgの息子の場合は1800ml。そのうち4割ほどは食べ物に含まれる水分で得られるとしても、毎日約1Lは水分補給が必要です。子ども用のプラスチックカップが1杯約100mlなので10杯分となります。しかし、10杯分飲まなければと1回の量を増やしてしまうと、今度は胃に負担がかかってしまいます。幼児が1回に飲むのに適した水分量は約100mlとされるので、このコップ10杯を1日のうちになるべく均一な間隔で飲むことが理想的となります。
もう一つ、水分補給をジュースや甘い物に頼ってしまうと、今度は糖分の過剰摂取になってしまいます。甘くておいしいジュース類だと、飲むスピードも速くなってしまいます。子どもが、喉が渇いているときこそ、ジュースや甘い物は避け、水やお茶をお薦めします。100%の果物ジュースでも、100ml当たりに糖分が約10g含まれています。これは砂糖大さじ1杯分です。ジュースはおやつの一環として捉えておくことが大切です。
わが家では朝と寝る前は牛乳を、そして日中は水かルイボスティーを飲んでいます。夏はこれに体を冷やす効果のある麦茶もプラスします。ルイボスティーはカフェインも無く、ミネラルも含まれているので1年中活躍しています。
喉が渇く前に小まめに少しずつ水を飲んでいくことが理想です。わが家では、出掛ける際、「ハンカチ持った? 水筒持った?」が習慣です。
岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/
JA広報通信8月号より