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毎日の食事で体を温めよう【JAコラム】

2021年03月27日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

寒さが苦手な私、温かい飲み物を持ち歩いて背中を丸めて過ごしています。一方、寒い中でも元気いっぱい半袖で走り回る息子。そんな息子は、基礎体温も高く、よく食べ、よく動くので風邪もあまりひきません。そもそも年齢を重ねると運動量も減り、基礎体温も下がっていくのが一般的だそうです。でも、まだまだ子どもたちに負けてはいられない。そんな思いから、この時期は体を中から温めることを意識しています。

まずは冷たい飲み物や食べ物を控えて、温かい物を選ぶようにしています。朝のサラダを野菜たっぷりスープへ変更し、食事中の飲み物も冷蔵庫の冷たいお茶から、温かいお茶へ、子どもたちは常温のお茶を飲んでいます。料理に使う野菜は体を温める効果のある根菜を中心に。お鍋を作るときは、たっぷりのショウガを入れて作っています。基本的に野菜や果物は、そのとき旬な物、寒い冬は冬においしくなる物を中心に選んでいけば、多くの物が体を温めてくれます。わが家では、根菜の中で比較的ビタミンCの多いレンコンやβ‐カロテンを多く含むニンジンは、子どもも大好きで風邪予防にもなるので大活躍です。

そしてもう一つは発酵食品です。ヨーグルト、みそ汁、納豆などを毎食できるだけ取り入れるようにしています。発酵食品とはある種の微生物を利用して造られた食品のことです。発酵食品を造る微生物には、カビ、酵母、細菌の三つが挙げられ、日本酒を造る麹(こうじ)菌やチーズはカビ、みそやしょうゆは酵母から、そしてヨーグルトの乳酸菌や納豆菌は細菌です。どの発酵食品も腸内環境を整えて免疫力を高めてくれます。菌が体内で生きていられるのは3日ほどとされていますので、毎日発酵食品を取ることを意識しています。寒さに負けず子どもたちと走り回って元気いっぱいに寒い時期を乗り切りたいと思います。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

JA広報通信2月号より

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