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毎日の乳製品【JAコラム】

2021年11月20日コラム

食育インストラクター●岡村麻純

息子が先日けがをして、足の骨にひびが入りました。牛乳嫌いの息子に「牛乳を飲まないからカルシウム不足では?」と言うと、「ヨーグルトは食べているよ」と返答。わが子2人は食の好みがバラバラで、娘は牛乳やチーズ、バターが大好きですが、ヨーグルトは苦手。一方息子は、牛乳は飲みませんが、ヨーグルトが大好きです。

牛乳を加工して作られる食品は、ヨーグルト、チーズ、バターにクリームなどさまざまです。クリームは牛乳から乳脂肪以外の成分を除去して作られるもので、そのクリームを攪拌(かくはん)して塊として練り上げたのがバターです。バターやクリームは脂質が多くなり、食べ過ぎは注意です。チーズは牛乳に乳酸菌を加えてからレンネットを加えて凝固させたものです。栄養も凝縮され、カルシウムも気軽に摂取できますが、種類によっては塩分が気になります。ヨーグルトは牛乳に乳酸菌を培養して作る発酵乳で、牛乳の持つ栄養素に加え、乳酸菌の機能も加わり、牛乳に比べて消化性や吸収性が増します。さらに発酵乳はビタミンBを安定して摂取できる魅力もあります。

そんなわけで、息子の訴え通り、無理して牛乳を飲むのではなく、無糖のヨーグルトに果物をのせて、毎朝食べるという結論に至りました。骨の生成にはカルシウムだけでなく、キノコ類に多く含まれ、日光浴により体内でも作られるビタミンDや、納豆やホウレンソウに含まれるビタミンKも必要であることも説明しました。

好みがバラバラな2人の食事には苦労しますが、毎日乳製品を取れていたらそれでよし。ピーマンは食べなくても、この野菜は食べているね、次はもう一つ食べられる野菜が増えるといいね、くらいの考え過ぎない前向きな気持ちで、子どもたちの好き嫌いと向き合っていきたいと思います。

岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。

公式ブログ:https://ameblo.jp/masumiokamura/

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